オリビアを聴きながら千秋楽

音楽ガッタスのCD発売やらなんやらありつつも、先日の話。


日曜日は最終日夜公演を観て来た。9列目。

芝居が変わってく様も含めて面白かったです。
よっすについては、初々しくまっすぐな新妻なキャラクターをどう自分のものにするか難しいところだったと思いますが、他の人の演技が過剰に、キャラづけが濃くなればなるほど、相対的に自由に、そしてキャラが深くなった感じが良かったです。ただのいいこちゃんばっかなのは見てておもんないし、私が<勝手な好み*1
そして可愛いアヤカの関西弁とメロディーズが3回も観れてよかったです<結局これ(笑)。
最後のメロディーズはほんとうに最高でした。グルーヴィン!
この歌後のMCで、黒のロングドレスを来てピンヒール(10cm以上?)をはいてるよっす*2が、背が高いとはいいにくい大森さんを見下ろす感じになってる図も毎回ヤバイ。異次元。しゃべらなければね(って初日、本人が「この格好でしゃべりたくない(イメージが崩れるから?)」みたいな事をいってましたな)。いやいやそれもギャップでよろしいのでは。よっすにはおっさんが棲んでることを忘れるな>私。
歌といえば劇中のよっすの歌も日がたつにつれ安定していた印象がありますが、疲れが出てるのかどうか、声が時々ハスキーになるところがあって、でもそれも好きでした。
そしてよっすが楽しそうで良かったです<これがなにより(吉オタ)。


イツノヒカキミカエル、白虎隊、オリビア、と今年3つの舞台をつとめたよっすぃですが、今回は、共演者の中で一番年下なのもあって一番気楽でしたーみたいなことをニコニコしながら言ってて笑った。まあ前2公演、ピンチヒッター、座長公演の重圧を越えてきたからこそだよね。とにかく千秋楽終了おつかれさーん。あともちょっとだけがんばって千秋楽後のブログ書いてくれるともっと嬉しい。


以下つらつら長々と。咀嚼。

よっすぃ新婦ちゃん

部屋がダブルブッキングで、部屋に泊まるかリネン室に泊まるかの勝負のくじ引きの時のちくわ選びの先攻後攻を決めるじゃんけん(ややこしいな)で、ピロコのアドリブ「最初はグー、じゃんけんぽん、って言ったら出してくださいね」にまんまとひっかかってしまったよっすぃが、続く勝負で同じ事をピロコにやり返してピロコがまんまとひっかかった時の盛り上がりはほんまおもしろかった(もう会場中立ち上がりそうな勢い)。思わずオッケーと叫んでしまった私もいましたが。よっす思わず大喜びのあまり坂本ちゃんに抱き着いていて、それはそれは可愛かった。劇中、新婚夫婦役なのにもかかわらず、手を繋いだり腕組んだりする程度の表現にあらかじめ押さえられていたというのに、うっかり抱きついちゃったというよっすぃがまあ微笑ましくてたまらない1シーンでした。31才差の新婚夫婦さんとなりましたねえ、ちゃんと。

九州式

あ、このジャンケンする前に、じゃんけん占いっていうのか知りませんが、その時に、よっすぃは手を交差させて合わせた手の平をのぞくやつで占ってて、ピロコは手の甲(の皮膚)をひとさし指で押し上げて占ってまして。大森さんが「その九州式のは当たらないから勝てないから」みたいなつっこみをピロコに言ってましたが、私の地元でもそれやってました。手を交差させるのもやってた。
しかし、それを九州式というなら「やのあさって」っていう言い方は関東方式なんでしょうか。あした、あさって、でその次は、しあさって、だと思うんだけど。あしたあさってやのあさって、って初めて聞きました。でもオウムが「4日目ー」と言ってたと思うので、「しあさって」の次が「やのあさって」ですかね。いや違うわね。4日目はしあさってだからイコールやのあさってか。てまあどうでもいいですよね。いい加減長いな。辞書で調べたらやのあさっては1.しあさっての翌日 2.関東・東北地方の方言でしあさって ですって。しつこいな私。

アヤカ酔っぱらい

アヤカの酔っぱらいシーンは相変わらず私の中では楽しいシーンナンバーワンで毎度このシーンがくるのを心待ちにしているんですけども、最終公演では「あほぼん」のくだりは、たぶんアヤカ狙いすぎてセリフため過ぎちゃったなーとちょっと私としては少し物足りなかったんだけど(あそこはさらっと関西弁、というのがリアルで可愛いわけで)、でもその後の超アドリブで、もうアヤカもいいわあ、やるなあアヤカって大満足。

酔っぱらってソファで寝てしまったアヤカを大森ピロコ夫妻が運ぶんだけども、アヤカはほんとに脱力してるように見え、脚はひらきっぱなしだし、担がれると頭もだらーんで、まあ堂々とした眠り演技っぷりの毎回ではあるんですけども(逆に、こいつ大胆だな、と思えるくらい)、今回はいよいよ大森さんがひとりでお姫様だっこで運ぶわーって事で、しかしやっぱり身がぎっしりつまっていて無理ーベッド前で一回おろすわーとなって、アヤカ床に。たいがいひどい(爆笑)。でそこでアヤカ「ちゃんと運んでや」わはは。そして森口さんも加わりふたりでベッドへ上げようとするんだけど、まあたいがいラーメンとプリンでできてるから 重くなってるとかさんざんのいわれようで、やっとこベッドに投げ出され(ほんまにバウンドしてた)、アヤカ「おっさん全部聞こえてるで」 ! アヤカーーーーおっさんて・・・かわいい(笑)

で、アヤカがベッドに寝ているまま、坂本ちゃんと魁さんの長い長いアドリブ(と坂本ちゃんの間違い)で超長くなってしまった二人芝居の後、がばっと起きた時のアヤカはそれはそれは素晴らしかった。もともとがばっと起きたときに髪の毛が乱れてて寝起き感があるところにちょっとぼーとした顔しててそれはもう可愛いんだけども、今回のアヤカはがばっと起き上がって寝起き感プラス、おでこを押さえて考え込んでる仕種、頭抱えるっていうか、酔いがさめず頭が痛い感じにも見えるけども、ほんまおっさんら長すぎんねん、どんだけ待たせんねん、という無言の抗議であり、この舞台の千秋楽の芝居のアドリブ合戦の流れに乗ってる乗り乗りのアヤカちゃんがもうほんと素晴らしかったわあああ。アヤカかわいい。私がしみじみ心中でくり返した「アヤカかわいい」を、真後ろの席の人(ハロオタらしき男の人)が瞬間思わず口をついて出てしまった感じで「アヤカかわいい」と声に出して言ってしまってたのも面白かった。アヤカかわいい(何度でも)

後のMCで、アヤカはこの公演中に3キロ太ったといっても全然太ってる感じではなくてとてもスタイルが良くてボディラインがセクシーなんだけど、やっぱり身がたくさん詰まってる感じがするのは、昔アヤカは60キロくらいあったんだって、だからダイエットをしようと思う女性は元気づけられると思うみたいなことを森口が言って、よっす前へ出て来て「私は前から『ずっと』スレンダーだから」と嬉しそうにいい、そうそうそうすれんだーだったよねっておい!客「えーーーーーー」よっす「すみませんでした!」って笑ってた。謝りよったで(笑)。最近昔太ってたネタを笑っていえるようになってちょっと良かったな。まあ当時は観てるこっちも大変な気分だったけども。太ってたネタをはじめ、いろんなことをよく喋ってくれるようになってるのが楽しい今日このごろ。

んで、アヤカがたいがい長く寝さされてた間、よっすは楽屋でモニターみながら、今日みんな長いなーと思ってた、と。アドリブ。あなた島内1周してたんじゃありませんでしたっけ、みたいなつじつまあわせがありつつ。

リピート

さて、MCで、リピーターの多さに驚く大盛りさんとピロコさんは、こんなにリピーターの多い芝居はありませんっていってたけども、まあ割合は多いかもしれないのかな。千秋楽で7-8割リピーター。しかし演劇オタさんの熱い人たちも、何公演も観に行ってらしたりするので、リピーターが珍しいわけではないですよね。今回劇場も狭いしで、割合は多いだろうけどハロオタだけが特殊なのではないとは思います/思いたい。

私の場合、普通の舞台と同じ見方はまずできてません。ほんとよっすぃがいるとおかしいもので。今回日をわけて夜公演ばかり3公演みたんだけど、まあちょうど良い公演数だったと思う。これからもこういう感じで行こうと思ってます。

  • 1公演目(だいたい初日)おそらくひさしぶりの生よっすぃがかわいかったりなんやらなのと、いったいこれはどういう舞台なのかという、よっすピンポイントと全体を見るのとでもうほんと忙しい。しかもその舞台におけるよっすぃの立ち位置を見極める義務みたいなものを勝手に自分に課してたりもして(あと観客の感じつかむとか。私誰やねんっていう。)、よっすぃ中心のかなり偏った見方をしてるけれど、よっすぃばかりを観てるわけではなかったりする。とにかくいろいろ考えたり見たりしないといけなくて忙しい。
  • 2公演目は、安心してよっすぃロックオンでほとんどの時間よっすだけ楽しむ。
  • 3公演目は、今回は千秋楽だったけども、舞台の完成度というかテンションもあがっているところで全体をちゃんと楽しむ。ここでやっと全体だったりするけれど、他の出演者の方の特色とかもつかんで、もうすべてを楽しむとこまで持ってく感じ。

というわけで、なかなかバランスの良い見方に定まってきたかんじ。あとここに、席の近い遠いで、どの公演をどうみるか、っていう調整を毎回自分の中でしてる。

まあコンサートでも今までの舞台でも、何公演も見る、ということの自分にとっての必要性は常に考え続けたいとは思い続けてはいます。楽しい、だけじゃね。まあよっす観れるだけで楽しいんですけど。でも特に舞台は、いろいろ考えてみた方がもっと楽しいっていうか。せっかく見るなら余すことなく楽しみたいから。特定の好きな劇団やメジャーなものを見に行くのなら、情報ももっと出るし、もともと方向性や雰囲気、キャストのバランスがわかってたりもするのである程度見込みを付けつつ見に行けるけれど、よっすの舞台の場合は、固定のカンパニーではないので、その時々でがらっと変わるので。まあ1公演だけでバシっとつかんですべてを楽しみきれればいいんだろうけれど、そうはいってもよっすぃをたくさん観たいやん。吉オタですもの<まあおかしい。

しかしハロー関連だからといっていつでもなんでも疑ってかかるのは本当にやめたいとつくづく(そんなだと最低1公演くらいは損した気分になるし*3)。目の前に繰り広げられるもの(もしくはよっすの姿)をがっと受け止め自分で楽しみを見い出していく醍醐味よ。まあだいたいいつも楽しんでるんですけどもね。いいもわるいもいろいろ振り分けながら。私はそれでいいです。無条件で受け身なままでおもしろいとか刺激的なものなんてほとんど存在しないと思ってますから。

J君初観劇

まあ千秋楽はアドリブ多すぎて、ほとんどコント、みたいな事になってたから賛否両論あるんでしょうけど。それについては、千秋楽一緒に行ってくれたJ君(アヤカ好き)は、はじめてこの舞台を観たにもかかわらず、アドリブ含めて笑いどころで確実に笑ってきて、なかなか鋭い反応を見せていて素晴らしかった。エロディーズでふたりが出て来た瞬間にものすごく反応していたのも良かった。楽しんでくれてたようです。こんなにおもしろいとは思わなかった、みたいな事いってたっけ?コント?とは言ってたけど。ストーリーはだいたいわかったとは言ってた。そんななかなかノリの良いJ君と千秋楽観れて私も楽しかったです。急だったけどありがとう。

余計なお世話文

シニアグラフィティの今までの公演はみてないからなんともですけど、「昭和歌謡シアター」というシリーズのひとつの方向性としてすごくアリなタイプの公演だったと思います。コメディと歌とトークというのは、非常に親和性が高いっていうか、うまく行けばずっと楽しい時間が過ごせるという。これなら今後またよっすが出るならまた楽しみに見に行きたいな。よっすが出るならね。ハローからみだけでなくこういう方面の舞台ってあまり毒がないというか基本ポジティブすぎる気がするので(よく言えば。悪く言うとちょっと年寄りくさい、っていうか。あくまで私見です)、好きな人が出てないと私には辛いかもーっていう個人的趣味。で、実は今回、私は吉本新喜劇みてるノリっていうか、新喜劇観るスタンスを応用するという観劇スタイルにした。台本上のかけあいの絶妙さとアドリブのおもしろさも含めた芸と、お約束のキャラ/ギャグがあって、根底には人情話ええ話(しかし今回ストーリーは新喜劇よりもうちょっと凝ってる)、みたいな。で、今回は新喜劇にプラス歌プラストークでいっぱい笑ってお腹いっぱい、みたいな。私は勝手にそんな感じ

やる方からしたらコメディってのは逆に難しいとは思うんですけれど。だから初日なんかはまだ芝居も客席も堅かったと思うし。そっから、だいぶん修正を入れたらしく、芝居がしまってメリハリが出たと同時に、共演者の呼吸もあっていったり、客席のノリも加わって、それはそれで楽しい芝居になっていったと思う。それにしても千秋楽はアドリブ合戦過ぎて、だいたい大森さんがストーリーとつじつま合わせるために、ばしばしつっこみ入れて軌道修正していたのはすごかった。森口もアヤカもよっすも坂本ちゃんも魁さんも聖書(ホテル客室備え付け/でもほんとは島の古文書の伝説が書かれている本)ではたかれてた。ていうか自由な人多すぎやろっていう。いやおもろいんですよ。たぶん坂本ちゃんのボケは割と計算も入ってるんじゃないかと思うし(無意識もふくめて。うーん・・・間合いの芸っていうか)。よっすものびのび乗っかってたし。森口さんにしろ他の役者さんたちにしろ、そういう芸達者な人と一緒にやれてよかったねえ。ステージ上で遊ぶ、っていうのは、いつものコンサートでのよっすもそうだと思うし。逆にそれはよっすぃのフィールドやん。やっぱりうまい人たちといい空気で仕事できると良いよね。初日と千秋楽では別の芝居になってしまったと役者兼演出補の大森さんがMCで言ってたけど、それができるメンバーだったっていうことが吉アヤも含めて前向きに良い話だなーとは思う。まあそれがもう少し稽古で練れてればもっと良かったんだろうけど。それはまた別の課題。


そんなこんなで

えらく長々適当な事書きましたけど、森口の自分のファンをマニアと呼ぶおもろさやら、アヤカが森口のCDを自分で物販に買いに行こうとしてマネージャーに止められた話やら、年長の魁さんとか芝居ではアヤシイ怖い外面だけど楽屋では腰が低い、んだけど、最年少のよっすが一番態度がでかい、スポーツもできて歌も歌えて踊りもできてアドリブも急成長、おちおちしてられないわ、という森口のMCを受けて、よっす「オーラがでてるから」・・・ってでてるんかい!何のオーラやねん、ていうつっこみどころ満載な楽しいトークやら、まだまだかけてない事もありますがこのへんで。

*1:だとは思うけど、それだけではないと思う。いい人、なだけって嘘くさいやん。よっすの役って割と毒がないどころかいいひとすぎる印象がいつもあって実は物足りない。まあよっすがいい人なのかもしれませんけどね(ちょっとヤケ)。いやたぶん、脚本や演出の人が持ってるよっすのイメージがいい子みたいな感じなんだと思う。あとアイドルだから、ていうイメージ。だからいじりきれてないっていうか。そう感じてしまうところがいつも物足りないところ

*2:2列目で見た時、目の前2mみたいなところにそのつま先(裸足)が見えてリアルでどきっとしたわー。まあ足は結構でかいよね。ペディキュアなに色だったっけ。忘れた。マニキュアは赤だった。テンションあげてたのね、って思った。

*3:白虎隊の時は6公演か観たんだけど、4公演くらいは見方探しに費やしてしまったのよねえ。でもあれ1公演だけだと怒ったままオタテンション下がり切ってたと思うので観る度にあーだこーだ考え続けたのは良かったと思ってる。ここには書いてないけど