リスタート

昼公演前、チケットをよく見ると、「着席で」と書いてある。そこで初めて自分がファミリー席を取っていたことに気づき、愕然とした。あんなによっすぃのグルーヴに身を任せることを楽しんできた自分がなぜファミリー?
静かだった。小さく手拍子をたまにする人たちが多勢。そういう席なのである。ファミリー席というのは。仕方がないので、音楽に合わせてサイリウムを持った手でリズムを控えめにとりながら、じっと見た。静かにステージと自分の世界を楽しむことにした。冷静に観る昼公演は、若干夜公演の補足だったり、リハーサルのようにも感じられ、若干の不安も感じた。宝の箱の前によっすのソロがなかったことにも驚いたし、幼なじみのマイクの不備にも不満を感じた。
白い羽根しょって出てきたよっすを見て、正直、素で「ええええーーーマジで」とのけぞった。ヅカですか?と。そのキャラでいいんですかと。
しかし、よっすが花道を歩き出した瞬間、花道のライトが点灯して、ふわっと、ゴージャスに羽根をしょったよっすぃがきらめいて、ああ、これでいいんだ、と思った。200レベル8列目サブステ横から見る、花道を歩くよっすぃは本当にすばらしかった。


さて、夜公演。ステージ間近のこの上ない席につき、昼公演の鬱憤をはらすかと思ったけれど、そんな意気込みは必要なかった。昼公演の時に感じた不安な部分はすべて修正されていて、なんの心配もなかった。いつものようによっすぃのグルーヴに身を任せ、MCを楽しみ、歌ってー、踊ってー、笑ってーーー、ばれないようにちょっとないて、小春のコメントにまたちょっともらい泣きし、キャメちゃんのかわいいコメントに笑いなきしながら、また勝手につっこみいれながら。楽しんだ。1曲1曲、歌い踊るよっすぃの姿を前から背中から、その姿を目に焼き付けながら。

楽しかった。ほんとうに楽しかった。終わった瞬間。よっすぃがステージから消えて私は自分でもびっくりするくらい泣いた。しかも子供のように声をあげて。係員に促されて退場しながらさっきまでよっすぃがいたステージを振り返ってはまた泣く。会場の出口を出ては泣く。楽しかったね、と話しながらまた泣く。こんなに楽しい時間が本当に終わってしまったことがさびしい、と私は思ったようだ、子供のように泣く。いつも、本当によっすぃが作り出す娘。のライブの空間が好きだった。本当に楽しい空間だった。よっすぃがリーダーになって2年。その空間は、どんどん進化していた。そして、それを楽しみに生活していた日々。よっすに会うからと、髪の毛を切ったり、そういう行動も含めて。

さて。ひとしきり泣き、たいがい泣いた自分にあきれつつ、涙も止まり、知り合いのかたがたとよかったねえ、よかったねえ、と笑いあい。そして別れ際。「じゃ、12日のガッタスで!」「じゃ20日の舞台で!」と手を振りあった。未来がある。よっすぃがつかみとってきた未来がある。戦ってきた、と初めてもらしてくれた昨夜。私はその言葉をずっとかみ締めています。でもね。じゃ、また12日にね、よっすぃ!そういう感じ。そして、その12日までに、私ももう1歩も2歩も踏み出していたい。卒業公演をたぶん本当に自分が思うようにやりきり、そしてひとり歩みだしたよっすぃに置いてかれないように。そして私は相変わらずそんな日々が続くのでしょう、相変わらずよっすぃと私な日記でごめんなさい。ちょっとまだ支離滅裂。でも浸ってはいない。