リボンの騎士8月5日夜公演

以下ネタばれ含みます。ふたつめのエントリーも同様。とくにふたつめはあるシーンをちょっと細かく書いてるので特に観てない人は読まない方がいいと思います。もう私のためだけに書いております。主観ばりばり間違いもあるかもですが、急ぎ気持ちを書き留めたかったのでご容赦を。間違い発見の折りは後日訂正します。申し訳。

さて。






5日の夜公演を観てきました。俺流スタートダッシュで開演10分前に現地着し、無事観覧してきましたです。

総評としては、とても良かったです。もちろんづかの舞台やもっと他の舞台に比べて稚拙な所もそりゃたくさんあるんだけど、娘。たちなんか最年長で21歳で10代の子たちも多いんだから、そりゃ比べるラインが違うでしょ、って思ってますから*1だからえびらさんとマルシアが圧倒的な存在感で舞台をひきしめてくれてるんだから、それで十分だと思っています。藤本石川高橋吉澤の予想以上の出来の良さ、そしてえびらさんマルシアの存在感あふれる演技、そして中盤から終盤へかけての物語の息を呑む展開が予想以上の満足感をもたらしてくれました。ほんとにマルシアが死にかけてるところらへんから息をつめて舞台を見つめ続けた私でした。

いっぽう、もっと子供達にこの作品を見て欲しいなーと思いました。
子供達にはわかりにくい部分*2もあるかもしれないけれど、私がもし子供でこれ観れたら素晴らしい体験になるのではないかと思いました。
例えば、単純に。ほんとに魔女を怖がったり、サファイアが生き返るのを祈ったり、生き返って良かったなーと思ったり、フランツ王子が亜麻色の乙女に会いたいって歌うのを聴いて、恋ってすごいなーと思ったり、ワイヤーで飛び跳ねる剣士たちにわーと驚いたり、スカウトのアイドル役の道重田中がかわいーと思ったり、最後ラブマシーン観れてラッキーと思ったり、美勇伝の大人のダンスにのけぞったり、正義も教えられつつ悪の匂いにドキドキもしたりして、けっこう刺激があって素直に楽しいんじゃないかなーと思ったのでした。子供には毒の無いものだけを見せておけばいいという考え方は支持してませんので。で、そして出ている人がモーニング娘。だったり辻ちゃんだったりあややだったり月島きらりだったりそういうちょっと身近な憧れの存在であるところがまた子供の目からしたらもうたまらなく楽しく素敵な舞台として映るはずなんじゃないのかなーと思いました。でも子供にっていうと、例えばS席9500円だったりするというのは高いですね。子供価格があっても良いのにな、と思いますが、その分ディスカウントチケットや招待チケットが出ているのですから、子供さんたちはぜひそれを活用して観ればいいと思いました。

あと、リボンの騎士、という物語から言うと、私は、そのアニメを子供の時(幼稚園とか)に観たとき、ほんとは全然わけわかんないんだけど、女の子なのに男の子でもあって、ドレスも着れば、剣も強い、とかってもうカルチャーショックというかその万能感に無意識に憧れてた部分もあったり、でもサファイアの悲しい気持ちとかも伝わったり、牢屋に入れられてるサファイアと王女がかわいそうでたまらなかったり、でもせむしの牢番が実はいい人だったり、そういういろんなことを小さいながらも感じながら観てたなーと思い出したりもしてました。今回の舞台の演出的には例えば天使のチンクや牢屋で助けてくれるねずみたちや、しゃべる花なんかが出ないので子供には少しクールすぎるかもしれませんが、大臣が仕込んだオウムと、冒頭の生まれる前の子供たちがおしゃぶり銜えてるというところだけでも受け受けというかそこで子供の心はつかめるのかもしれないなーと思ったり。少し物語に入る入り口さえ与えてあげて舞台に引き込むことができれば、子供ってのは後は自分で遊ぶからなーとかまあ子供のいない私が言っても説得力ないかもしれないんですけど、こう見えて、私子供の扱い上手いというか、もう少し遊べば受け受けの人気者にいつもなりますので、そう間違った印象ではないかなーとちょっと思っております。

*1:づかだってトップスターの人は基礎をきちんとやった上で10年以上の舞台経験が無いとなれないわけで、普通のミュージカルだって30歳くらいでも若手なわけで、そういう意味では土壌の組成が違うと思うので、比べようがないのでよろしくね、って感じ。いいじゃないアイドルクオリティで。10代や20歳そこそこであんだけまとまってることのほうが素晴らしいはず

*2:話の細かいところが少し難しいところ(かなりはしょってる感は否めないのと)や、少し全体的に活舌が悪い部分があって台詞が聞き取れにくい部分があるのとで